若い芽を摘む前に考えるべきこと

今、求められる「デザイン思考」

混沌とした世の中だからこそ、今の日本に求められている思考法をご紹介したいと思います。
以下、私が行うレゴ®を使ったクリエイティビティ・ワークショップを通して生まれた「横田式デザイン思考法」です。

過去の事例から学ぶ

これまで世界に革命を与えた発明は数多いが、その中で身近な代表例を一つご紹介します。
かつてApple社から発売されたコンピューターに付いていた「マウス」で、IDEO社でデザイン・開発されました。
これはまさに破壊的イノベーションといって過言では無い事例でしょう。
このツールのおかげで、その後のGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)が劇的に便利になりました。古い方はご存知だと思いますが、それまではテキストが表示されるだけのコンピューターだったので、それから考えたら革命的な便利ガジェットなわけです。

突発的な破壊的イノベーション

これこそが破壊的イノベーションと呼べるような事象ではないでしょうか。
既存のものやサービスを改善してより良いモノを作るという考え方も素晴らしいが、それは既存の成長カーブの続きでしか無い。
破壊的イノベーションは成長カーブが不連続で、突発的に飛び地のように現れる事象のこと。最初は多くの人は馬鹿にしたかのようにあざ笑う。こんなチッポケな、こんなマヌケな、と言わんばかりに。
しかし、破壊的イノベーションとは、飛び地から線になって改善して急成長を始めるのです。この発想の転換が重要です。

デザイン・シンキング

私が提唱するデザイン思考(デザイン・シンキング)はこのような破壊的イノベーションが起こり得るワークショップの手法です。

最近の事例:
・自動運転できる病院のベッド
・農作物をフリーズドライにして小さいキューブにして出荷
・立体映像で祖先の人と会話出来るお墓
・動物の頭に埋め込んで人間と会話出来るICチップ

などなど、話題は絶えない。

さて、なぜこのような突飛なアイデアが何で出てくるの?とお思いでしょう。

それは、「デザインから入ること」!!が重要だからです。

ステップ1:
最初は何もテーマを与えず、ブロックを使って好きなデザインを作ってください、と伝えます。ミソは、まだ本論のテーマを伝えないことです。
参加者は楽しそうにかっこいい形や色の物体を見せてくれますが、それに殆ど意味を持っていません。

ステップ2:
次に、それに意味を加えることにします。
例えば「20年後の病院」で使うなら、あなたの作品は何に使えますか?
という聞き方をしてアイデア出しのディスカッションをしてもらいます。

アイデアの発表:
最後にアイデアを発表してもらいます。

ブロックの試作からアイデアの発表まで、ほんの15分です。
これが不思議なことに参加者はニコニコしながら楽しそうにどんどんアイデアを発言します。
すごい盛り上がりです。

この手法が面白い理由は、最初に「20年後の病院」を作ってくださいと、テーマを与えると、恐らく今の延長線上の病院を作るでしょう。それは破壊的イノベーションでは無いのです。私の行っている手法は逆転の思考方法を用いている為、破壊的な発想が生まれやすいです。

アイデアに温かい目を向けて欲しい

出てきたアイデアを客観的に見ると、なーんだそんなことか、そんな馬鹿な、と上から目線で評価されてしまいがちで、一般的な会社では殆どボツになる可能性の高いものばかりだと思われます。
しかし、私はそれらに、いいね、いいねと褒めてやると、嬉しそうにもっと沢山アイデアを出そうとします。
大事なのはこの「空気感」なんです。楽しく物事を考えるYes Andモードの状況こそがデザイン・シンキングだと思います。

今だからこそこのようなアイデアの芽(シード)に着目するべきだと考えます。
特に日本人は応用は得意だが、新しいアイデアを出すことに苦手意識を持っていると思うので、是非デザイン思考で出てきた芽を大切に育ててあげてください。若い人の言っていることに耳を傾けてみてください。きっと5年後には素晴らしい製品になっていると思います。

イーロン・マスクやラリー・ペイジも、現代社会は妄想アイデアで産業になると言っています。
アイデアを持つことで起業出来る時代なのです。
Google, Apple, Uber, Tesla、等も皆、若者のアイデアから始まりました。

レゴのクリエイティビティ・ワークショップは、いつでも皆様の参加をお待ちしています。